BCリーグの信濃グランセローズは12日、横浜(現・DeNA)でスカウトを務めた田中幸雄氏(53)と、今季までロッテで内野手としてプレーした渡辺正人氏(33)、信濃で5季プレーしている竜太郎外野手(36)のコーチ就任を正式発表した。来季の初優勝を目指す岡本哲司新監督率いるチームのコーチ陣が決まった。 田中氏は投手担当、渡辺氏と竜太郎外野手は選手兼任で、それぞれ守備走塁と打撃を担当する。長野市内で就任会見した3氏は「岡本監督のもと優勝を目指し全力を尽くす」と共通する思いを語った。岡本監督は「同じ目標を全員で見据えていきたい」と力強く話した。 田中氏は千葉県出身。1982年に日本ハムに入団、90年に中日に移籍した。91年に現役引退するまでの通算成績は出場214試合、25勝36敗16セーブ。2000年にヤンキースにコーチ留学、日本ハムで1、2軍の投手コーチを務めた。田中氏は「基本を徹底して無駄な四球を出さず防御率を良くしたい」と強調した。 大阪府出身の渡辺氏は98年に上宮高卒業後、ロッテに入団。今季退団するまで492試合に出場した。手薄な内野手の補強として期待されている渡辺氏は「チームに貢献し経験や知識を若手に伝えたい」と話した。 3季ぶりにコーチに復帰する竜太郎外野手は「選手としても活躍したい。若手に見本となるか、姿をみてもらいたい」とした。 信濃のコーチ陣は関賢一コンディショニングコーチを含め計4人で過去最多。三沢今朝治・信濃球団社長は「2人は選手兼任だが、若手選手育成の体制を整えたかった」と説明した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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