家族や友人と新聞記事を読んで話し合った意見や感想を募る「第3回いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の表彰式が15日、横浜市の日本新聞博物館であった。中学生部門で最優秀賞(1点)に選ばれた佐久市中込中学校2年、細谷夢子さん(14)=佐久市内山=ら各部門の受賞者が出席。それぞれが選んだ記事を書いた記者と対談し、喜びを語った。 細谷さんは、信濃毎日新聞文化面に8月に連載された記事で、旧日本軍731部隊を取り上げた「子どもの目に映った『731』」を選択。戦争を繰り返さないため、つらい体験でも語り継ぐ大切さを訴えた。筆者の畑谷史代・文化部記者との対談で細谷さんは、記事を自分に引きつけて考えることができたのは、戦争や死刑制度について新聞や本、テレビで知り「命について考えるようになったから」。式典後「やっと受賞の実感が出てきた」と話していた。 コンクールは、国内外から約2万6千点の応募があり、小中高校の各部門から1人ずつ最優秀賞が選ばれた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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