衆院選は16日、県内1501カ所で投票を行い、即日開票した。現行制度で過去最多に並ぶ23人が出馬した県内5小選挙区は、2009年前回選で民主党に独占を許した自民党が2、4、5区で議席を奪還。民主は1、3区の維持にとどまった。自民は比例代表北陸信越ブロック(定数11)で1、3区も復活当選。03年衆院選以来の計5議席を確保し、県内でも復調を裏付けた。 第三極勢力は1、2区の日本維新の会、3区のみんなの党も比例で復活。自民、民主に割って入り、存在感を示した。県関係の衆院議席は解散前の5から10に増え、現行制度で過去最多となった。 1区は民主、自民、維新、3区も民主、みんな、自民の3党がそれぞれ議席を確保した。県内で1選挙区で同時に3人が当選するのは初めて。 1区は民主前職篠原孝氏(64)が自民新人小松裕氏(51)を振り切って4選を果たした。2区は前回選に続く挑戦の自民新人務台俊介氏(56)が4選を狙った民主前職下条みつ氏(56)を破った。維新新人百瀬智之氏(29)は比例で復活し、現行制度で県内初の20代当選者となった。 3区は羽田孜元首相の後継で出馬した民主新人寺島義幸氏(59)が、みんな新人井出庸生氏(35)、自民新人木内均氏(48)との激戦を制し、議席を守った。 4区は自民元職後藤茂之氏(57)が民主前職の矢崎公二氏(53)らを引き離し、返り咲いた。5区は自民元職宮下一郎氏(54)が日本未来の党前職加藤学氏(44)らを圧倒、議席を奪還した。 未来、共産党、社民党は県内選挙区、比例とも議席を獲得できなかった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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