紅葉シーズンを中心に人気を集める北安曇郡池田町の大峰高原にある「七色大カエデ」の幹に亀裂が入り、カエデのある土地を借りている町が、幹への負担を減らすため、一部の枝を切っていたことが17日、分かった。 町観光推進本部によると、紅葉シーズンを終えた11月下旬に土壌改良の作業をした際、地表から1メートルほどの高さで、幹と直径40センチほどの枝の付け根部分に縦方向に約60センチの亀裂が入っているのを見つけた。放置すると枝が折れる心配があるため、先の方で分かれた小枝を5本ほど、最長で約3メートル分切った。水の浸透を防ぐため割れ目をふさぎ、枝には突っかい棒を当てた。 樹齢約250年の大カエデは、紅葉時の多彩な色の濃淡などが人気で、2010年に約4万人だった秋の見学者はことし約7万5千人に増加。同部の担当者は「亀裂を見つけたときはショックだったが、枝が折れるのは防げそう。樹形への大きな影響はないと考えている」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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