3月末で廃止された長野電鉄屋代線(屋代―須坂、24・4キロ)の鉄道施設について、長野市と須坂市、千曲市の沿線3市は無償譲渡を受け入れる方針を決めた。26日に長野電鉄(長野市)と基本協定を結ぶ。3市はいずれも線路敷地を遊歩道、自転車道とし、駅舎は休憩所にしたり、駐車場や駐輪場などに活用したりする計画で、譲渡は2013年度中に完了する見込みだ。 長野市の鷲沢正一市長が18日の市議会12月定例会の閉会あいさつで「利用方針がまとまったことから譲渡を受け入れる」と表明。須坂市の三木正夫市長も、同日に閉会した市議会12月定例会で受け入れる考えを明らかにした。協定の締結は長野市役所で行い、3市の市長と長電社長が出席する。 長野市交通政策課によると、基本協定書には、譲渡を受ける鉄道資産や不要物の撤去といった譲渡を受ける際の条件を盛る。今後、基本協定をもとに各施設について詳細な協定を結ぶ方針。昨年秋の長電の一括無償譲渡を申し入れを受け、利用目的が決まった施設から受け入れることにした。 長電は既に、来年9月末までの予定で架線やレールなど跡地活用で使う見込みのない鉄道施設の撤去作業に取り掛かっている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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