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県内RSウイルス猛威 患者数過去最多ペース

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 冬に流行する乳幼児の呼吸器感染症「RSウイルス感染症」の患者がことしも増加を続け、過去最多だった昨年を上回るペースであることが18日、県への取材で分かった。専門家らは手洗いの励行やマスクの使用、人混みを避けるといった予防策で、重症化させないよう呼び掛けている。  同感染症は例年12月をピークに流行し、鼻水やせき、発熱などの症状が出る。重症化すると気管支炎や肺炎などにつながる。  県健康長寿課によると、今月9日までの1週間に、県内55の小児科医療機関から報告があった患者数は前年同期より44人多い130人(速報値)。保健所別では、長野市の57人が最も多く、他は松本18人、佐久15人など。1歳未満が約3割で、2歳までで全体の8割余りを占めた。1月からの累計も前年同期より54人多い804人に達し、1年間を通じて昨年の1121人を上回りそうな情勢だ。  RSウイルス感染症は全国でも流行しており、厚生労働省結核感染症課は、昨年同様、ことしも7月ごろから増加したとする。昨年秋、医療機関が使う検査キットの医療保険適用範囲が拡大され、感染しているかどうかの判別が進んだことで「(感染者が)顕在化したことも増加の一因」とする。  県立こども病院(安曇野市)総合小児科の笠井正志医師は、早産や生後間もない乳児、心肺に基礎疾患のある子ども以外は重症化する可能性は低いと説明。重症化しても適切に手当てすれば死亡するケースはまれだとする。ただ、同病院の入院患者にも重症化して2週間ほど呼吸器を付ける子どもがことしもいるという。  笠井医師は「親やきょうだいがウイルスに感染しても鼻風邪程度で気づかず、乳幼児にうつってしまう家族内感染も多い」と指摘している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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