野沢南高校でまた不審火　未明、体育用具室を全焼

　１９日午前２時前、佐久市原の野沢南高校の敷地内にある小屋から火が出ていると近くの住民が１１９番通報した。佐久消防署員が駆け付け、同２時半すぎに消し止めたが、プレハブの体育用具室約１４平方メートルを全焼。けが人はいなかった。佐久署によると、用具室には普段火の気はなく、不審火として調べている。同校では１７日未明にも用具室近くにある部室棟の一室で未明に火災が発生。原因は分かっておらず、同署は関連を調べるとともに警戒を強めている。 　同署や同校によると、用具室は同校敷地西側にあり、グラウンドに面した側には扉がなく自由に出入りできる。用具室西側の道路とは高さ約１・７メートルのフェンスで隔てられている。同校には正門を含め門が５カ所あり、正門は夜間に門扉を閉めて施錠するが、他は、扉にかんぬきを掛けてあるだけで開けることができる。 　同署によると、出火当時、用具室近くにある門の扉もかんぬきが掛かっていたが、かんぬきは動かせる状態だったという。 　同校によると、同校は２２日まで夏休みで、同校陸上部が１８日午前、練習のために用具室からライン引きなどを出した際は異常はなかったという。同校は１７日の火災を受けて同日夜から、教員が火災があった部室棟など校内や学校の周辺の巡回を開始。１８日も午後９時半から１０分ほど教員が見回り、異常はなかったという。（長野県、信濃毎日新聞社）