安曇野市穂高の穂高神社で25日、初詣客を迎える準備が進んだ。神職や地元住民計約20人が、本殿や拝殿の床磨きやすす払いなどの大掃除をした。正月の縁起物では県内最大級という1・8メートルの大熊手も初めて1本用意した。 大熊手はおかめやえびす、大黒天の面やタイ2匹などをあしらった。例年は90センチが最大なので、今回はその倍だ。価格は5万円で「大熊手で福をいっぱいかき集めて」と禰宜(ねぎ)の保尊(ほそん)勉さん(51)。縁起物は他に、破魔矢や鏑矢(かぶらや)など計約6千本をそろえた。 建物ごとに松飾りを付け、しめ縄から垂らす紙「しで」を取り換え、新春の横断幕を鳥居に掲げた。例年31日だけに設け、参拝者にくぐってもらう「茅の輪」は、22日からお目見えしている。 今月上旬に境内で開いたイベント「安曇野神竹灯(かみあかり)」で使った竹の灯籠約300本に火をともし、二年参りで初めて並べる。権禰宜(ごんねぎ)の等々力(とどりき)良勝さん(47)は「準備万端で参拝者を迎えたい。穏やかな年を迎えられればいい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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