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南アルプス・ジオパーク再認定へ審査 伊那で活動聞き取り

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 貴重な地形や地質が観察できる「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」の4年に1度の再認定審査が26日、伊那市で始まった。認定機関の日本ジオパーク委員会委員らが27日まで、関係者から聞き取りをしてジオパーク活用の成果や課題を見極める。初日は中央構造線が見られる地層の露出箇所(露頭)などを視察した。  審査員は、同委員で首都大学東京教授の菊地俊夫さん(57)=東京都=と、世界ジオパークに認定された室戸ジオパークの推進協議会学術専門員柴田伊広(ただひろ)さん(31)=高知県室戸市=の2人。  南アジオパークは2008年度、日本ジオパークに認定。伊那市、飯田市、下伊那郡大鹿村、諏訪郡富士見町や民間団体でつくる協議会がガイドを養成・認定している。この日、伊那市長谷の「溝口露頭」では、ガイドの北原滋夫さん(64)=伊那市=が「中央構造線を境に地形や人間の暮らしが異なる」と解説。美和ダム建設で住民が立ち退いた歴史にも触れた。  長谷公民館では、ガイドで「戸台の化石保存会」副会長の穴沢辰幸さん(66)=同市=が、小中学生と化石採取などをする学習会などを紹介。市町村職員らも報告をした。  菊地さんは「説明が分かりやすく、地域の熱心さが伝わってきた」。柴田さんは「初めて訪れた人が情報を容易に入手できることも重要」と話した。27日は教育関係の取り組みなどの説明がある。(長野県、信濃毎日新聞社)


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