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元千曲署巡査長に懲役7年判決 わいせつ事件「信頼裏切った」

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 長野市や千曲市の路上などで女性の体を無理やり触り、けがを負わせたなどとして、七つの事件で強制わいせつ致傷や強盗などの罪に問われた元千曲署巡査長の無職河原裕介被告(35)=長野市若穂牛島、懲戒免職=の裁判員裁判で、長野地裁は26日、懲役7年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。高木順子裁判長は「県民の安全を守るべき職責に反し、信頼を裏切った」と、現職警察官の犯罪を厳しく非難した。  高木裁判長は判決で、警察官に採用される前から性的欲求を満たすためにわいせつ行為に及び、採用後は職場のストレス発散のために犯行をエスカレートさせたと指摘。「そうしたストレスは自分で解消するべきで、他人を犯罪の犠牲にすることは許されない」とした。7事件のうち6件が警察官になった後だったとし、「本件で特筆すべき点」と強調した。一方、被害者のうち4人と示談が成立したことや反省している点を酌んだ。  判決によると、2006年1月~12年4月に面識のない女性6人の体を触るなどし、このうち3人に全治3日~2週間のけがを負わせ、1人から下着を奪った。また、別の1人のアパートのベランダから女性用下着を盗んだ。  判決後、被告の弁護人は「事情や反省を酌んでくれた」とし、控訴しない方針を示した。長野地検は、判決を詳細に検討したいとした。  県警の飯浜誠警務部長は「被害に遭われた方々、ご迷惑をかけた県民の皆様にあらためて心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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