上田市の鹿教湯温泉で27日、氷でできた灯籠に灯をともすイベント「氷灯ろう夢祈願」が始まった。約250個の氷灯籠が、温泉街にある県宝「文殊堂」への階段や道沿いにずらり。観光客らが思い思いの願いを込めながら火を入れ、温かな雰囲気を楽しんだ。来年1月31日まで毎晩点灯する。 氷灯籠は直径25センチ、高さ20センチほどの円筒形。主催する同温泉観光協会メンバーが10日ほど前から作った。この日は午後5時ごろから、温泉街を流れる内村川に架かる五台橋(ごだいきょう)付近で点灯式。観光客らが長さ1メートルほどの竹製のたいまつで灯をともした。 家族4人で訪れた上田市東内の会社員木下敦嗣(あつし)さん(48)は「来年も家族みんなが元気で過ごせるようにと願いながら、火を付けました」。 夢祈願の点灯には無料で参加でき、希望者は午後4時半までに共同浴場「文殊の湯」前に集合する。問い合わせは同観光協会(電話0268・44・2331)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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