大みそかの年取り魚や正月料理として食べられる佐久鯉(ごい)の出荷が、佐久市内で盛んだ。同市高柳にある佐久養殖漁業協同組合は年間約60トンのコイを出荷する中で、最も集中するのが年末といい、ことしは27~31日だけで約8トンを出荷する予定。うろこなどを取り除き、筒状に切ってから出荷する。27日は組合員9人が作業に追われた。 27日は約0・9トンを出荷した。生後3~4年で全長約40センチ、重さ約1・5キロくらいのコイが出荷の中心。水から揚げ、鮮度を失わないうちに尾びれ、背びれ、うろこを取った。筒切りにする際は、苦味のある胆のうを慎重に取り除いた。切り終えたコイはトラックで全県に出荷する。ことしの出荷のピークは29日で、約3・7トンを予定。31日には同組合でも販売する。 飯田好輝組合長(60)=佐久市高柳=は「ことしは夏が暑かったためよく育った。脂が乗っていて特においしいと思う。ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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