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野沢温泉村が「保小中一貫教育」 共通目標掲げ、来年度から

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 下高井郡野沢温泉村教育委員会は来年度から、いずれも村内唯一の保育園、小学校、中学校で「保小中一貫教育」に乗り出す。共通の教育目標を掲げ、保育と教育の連携を強化。過疎化、少子化が進む中、長期的な視点に立って地域を担う人材を育てることが狙いだ。文部科学省は「(教育機関でない)保育園を含めた一貫教育は全国的に珍しいのではないか」(教育制度改革室)としている。  村教委は来年4月、村内ののざわ保育園、野沢温泉小、野沢温泉中が加わる任意組織「野沢温泉学園」を発足させる方針。各学校・園運営の一体性を高めるため「学園長」も置く予定という。  共通の教育目標として「ふるさと野沢温泉村を心に刻み心を世界に拓(ひら)き心豊かな人間性を育む教育」を設定。今月から保育士と両校教員による作業部会が具体的な教育内容の検討を始めた。  これまでの議論では、外国からの観光客が多い地域性を踏まえた英語学習や、地域の文化を見つめ直す「ふるさと学習」に力を入れる方針のほか、小グループで話し合う「学び合い」を保育園から導入する―といった内容が挙がっている=表。入園や進学前後の2年間を「ジョイント期」とし、子どもが問題を抱えないで済むような指導法の導入も目指す。  村教委によると現在、のざわ保育園の園児は104人。野沢温泉小には174人、野沢温泉中には103人の児童・生徒がいる。村内には一貫教育を通じ、村のスキー産業や行政を担う人材が育ってほしい―との期待があるといい、岩上芳宗教育長は「それぞれの子どもの良い所を見極め、長い時間をかけて育てていきたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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