駒ケ根市赤穂の古刹(こさつ)、光前寺は31日午後10時から、人頭蛇身の福神「宇賀神(うがじん)」を、来年の巳(み)年に合わせて12年ぶりに一般公開する。同寺では「蛇身(じゃしん)弁天」と呼ばれ、商売繁盛や金運上昇に御利益があるという。巳年に合わせた公開は今回が3回目。 高さ約11センチの木像で、台座を含めると約24センチ。頭部が老人、胴はとぐろを巻いた蛇になっている。蛇のうろこが克明に描き込まれ、しっぽが老人のひげにつながっている。普段は筒状の厨子(ずし)を二重にかぶせて奉られている。吉沢道人(どうにん)住職(65)によると、制作年は不明。 1月3日までは本堂で、高さ1メートルほどの厨子に納めた状態で本堂正面から拝観する。4日以降は本坊で公開し、庭園拝観料500円が必要。蛇身弁天の写真を載せたカード型のお守りも販売する。同寺は年末年始で6万人の人出を見込んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧