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長野市長選、高島元県議が出馬を検討

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 来年11月10日任期満了の長野市長選で、3期目の現職鷲沢正一氏(72)=無所属、上松=が進退を明らかにしない一方、2010年参院選県区に民主党公認で立候補、落選した元同市選出県議の高島陽子氏(44)=三輪=が現市政に批判的な市民から要請を受け、出馬を検討していることが29日、分かった。鷲沢氏は「市政転換」を警戒。高島氏の去就が鷲沢氏の進退判断や同氏周辺の動きに影響を与える可能性も出ている。  鷲沢氏は取材に「いろんな人と相談することになる。ただ、長く続けることには懐疑的。時期が来たら決断する」と説明する。市議会内には、「4期目はない」との見方が出る半面、市役所第1庁舎や長野市民会館の建て替え、長野駅前広場整備など自ら手掛けた大型事業が進行中のため、前回選で鷲沢氏を推薦した最大会派「新友会」では続投を求める声も根強い。  高島氏は10年参院選県区で、改選数2以上の選挙区に複数候補を擁立する方針を示した当時民主党幹事長だった小沢一郎氏主導で出馬。結果的に現職北沢俊美氏(党県連代表)と党支持票を奪い合う形ともなり、次点で落選した。高島氏は現在も党籍は持つが、北沢氏や県連との間には溝が残り、来年夏の参院選県区への再挑戦は「現時点で考えていない」とする。  長野市長選については「現市政に批判的で不満を抱いている人たちから、変えるべきだと出馬の要請を頂いている」と説明。「足元の自治体の将来を私なりに考えたい」と意欲をうかがわせる。「後援会など多方面の人と相談し、検討していく」としており、党籍を外すことも視野に入れているようだ。  鷲沢氏後援会役員には自民党の小坂憲次氏(参院比例)、若林健太氏(参院県区)の後援会役員らが名を連ねる。鷲沢氏は進退について、同市選出の党県議の石田治一郎県連幹事長らとも相談する意向とされるが、石田氏は現在病気療養中。鷲沢氏が引退した場合を想定して別の同党県議の名も上がるが、鷲沢氏の進退が決まらない限り、動きは具体化しないとみられる。  他に、前回選で独自候補を立て惨敗した民主党県連は、衆院選1区で篠原孝氏が逆風下でも当選したことなどから、北沢氏が市長選候補擁立に前向きとされ、個人的に市出身者を中心に探している。市政への影響力発揮を狙い、超党派による擁立も視野に自民党関係者とも接触する。  ただ、この動きも鷲沢氏の引退が前提。同氏は市政転換による大型事業見直しなどを懸念、高島氏の去就に関心を持っており、その出馬の有無は鷲沢氏の進退はもちろん、同氏周辺や自民党、北沢氏ら民主党の市長選戦略に連動して影響することもあり得る。  一方、前回選で鷲沢氏に651票差の大接戦で敗れた元外資系ホテル日本支社長の高野登氏(59)=東京都=は取材に「白紙の状態」と説明。周辺には現在、擁立に向けた動きは出ていない。(前)(長野県、信濃毎日新聞社)


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