１日午後３時半ごろ、下高井郡山ノ内町夜間瀬の会社員岩本義幸さん（５９）方から出火し、木造２階建て住宅延べ約２２０平方メートルを全焼した。約１時間半後に消し止められたが、２階から１人の遺体が見つかった。中野署によると、岩本さんの妻でパート従業員の智恵子さん（５８）と連絡が取れなくなっており、身元の確認を急いでいる。
同署によると、岩本さん夫妻と母（８７）、次女（３１）と次女の長女（４）の５人暮らし。岩本さんの長男（３３）と長男の長女（６）、次女（５）の３人が帰省しており、出火当時は８人が家にいた。
煙を吸うなどで６人が中野市内の病院に搬送され、岩本さんと長男の次女が手や足に軽いやけどを負った。同署は１階居間の燃え方が激しいことから、火元とみて原因を調べている。
近くに住む７０代の男性は「消防のサイレンが聞こえて外に出ると民家から真っ黒な煙が出ていた。正月なのに非常に気の毒」と話した。
中部電力飯山営業所（飯山市）によると、火災で付近の電線が焼けた影響で、同町夜間瀬、同郡木島平村往郷、上木島の一部で最大約３００戸が停電。現場周辺の約１０戸では午後１１時すぎまで続いた。
近くにある竜王スキーパークでは火災による停電で、ロープウエー、リフト計１０本のうち３本が同日午後３時４５分ごろから最長約４０分止まった。同スキー場の担当者によると、乗客約１００人がいたが従業員が救助するなどして、けが人はなかった。（長野県、信濃毎日新聞社）
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山ノ内町で住宅全焼 焼け跡から１遺体
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