塩尻市は4日、市が所有する絵本画家いわさきちひろ(1918~74年)が少女を描いたパステル画を複製し、市立図書館で一般公開を始めた。このパステル画は、昨年安曇野ちひろ美術館(北安曇郡松川村)が調査したところ、同館も把握していないオリジナルの原画であることが判明。原画は3月1日から5月7日まで安曇野ちひろ美術館で公開する。 複製画は、ピエゾグラフというデジタル技術で作製。図書館1階カウンター脇のテーマブックコーナーに展示した。当時の塩尻市児童館に寄贈したことを示す額縁の裏に書かれた文字の画像や、ちひろの絵本や画集など関連書籍約100冊も並べた。同コーナーでは今月27日まで展示。それ以後は、図書館内の児童書のコーナーで引き続き公開する。 伊東直登図書館長は「絵本だけでなく美術書に分類しているちひろの本も集めた。絵を見てもらい、ちひろについて書かれた本も手に取ってほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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