福島の小中学生、泰阜村の自然楽しむ　「山賊キャンプ」参加

　東日本大震災で被災した福島県いわき市の小中学生１６人が３日から３泊４日の日程で下伊那郡泰阜村を訪れ、同村のＮＰＯ法人「グリーンウッド自然体験教育センター」が主催する「冬の信州こども山賊キャンプ」に参加している。キャンプは毎年夏と冬に開催し、被災地支援の一環で一昨年の夏から福島県の子どもを招待。子どもたちは、森の中で遊ぶなどして、自然との触れ合いを楽しんでいる。 　３日からのキャンプには福島県の子どもたちを含む計４０人の小中学生が参加し、二つのグループに分かれて活動。４日は、同センターの「暮らしの学校だいだらぼっち」で餅つきをしたほか、同村唐笠の森林で鬼ごっこをしたり、自分たちで火をおこしてリンゴを焼いたりした。 　昨年の冬から毎回参加している中学１年の蛭田有咲（ひるたありさ）さん（１３）＝福島県いわき市＝は「思い切り体を動かせて気持ちいい。高校に進学したら、ボランティアとして運営を手伝いたい」と話した。 　同キャンプは、昨年１２月２２日からことしの１月６日にかけて計７コース開催。期間中、合わせて約１４０人の小中学生が参加する。（長野県、信濃毎日新聞社）