2013年が実り多い年になりますように―。諏訪市内の保育園で10日、豊作などを願う小正月の繭玉作りがあった。豊田保育園では、約120人の園児が動物や花など思い思いの形の繭玉を作り、柳の枝に刺した。地域のどんど焼きで焼いて食べる。 米粉と砂糖を練った白い生地を丸め、食紅入りのピンクや抹茶入りの緑、カレー粉入りの黄の3色も加えて繭玉にした。教室にカレー粉の匂いが漂うと、園児たちは「いい匂い」と大喜び。ゆでた生地を味見しながら、好きな形に仕上げた。 巳(み)年にちなんでヘビの形の繭玉を作った年長の小泉那智ちゃんは「イチゴとウサギもうまくできた」と満足そう。かつては製糸業が盛んだった諏訪地方。繭玉作りの伝統行事は今に続く。(長野県、信濃毎日新聞社)
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