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優れた断熱性 木曽産ヒノキの窓サッシ販売へ

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 家具製造の山崎屋木工製作所(千曲市)は4月、断熱性に優れた木曽産ヒノキを使った窓サッシの販売を始める。試作品の最終的な性能試験に入っており、熱の伝えやすさを示す「熱貫流率」はアルミ製や樹脂製の一般的なサッシの半分以下に抑えられるという。冷暖房費の節減につながる点をアピール、受注生産により住宅や店舗向けを中心に展開する計画だ。  同社は、東京電力福島第1原発事故後の節電意識の高まりなどを受けて2011年から木製サッシの開発に取り組み、専用の加工機も導入。カラマツなど他の県産材に比べて断熱性や耐久性に優れた木曽産ヒノキを選んだ。  縦約150センチ、横約75センチの試作品の場合、ガラス部分は3枚重ねで厚さ約4・9センチ。サイズは要望に応じて変更可能。植物性オイルを塗り、温度や湿度、太陽光などへの耐久性も高めた。  同社の山崎慎一郎社長は「冬場は室内の暖房の熱を逃がさず、夏場も遮熱効果で冷房の使用が少なくて済む」と説明。価格は、窓面積1平方メートル当たり約10万円をめどとする予定。直販のほか代理店経由でも扱い、年間2億円程度の売り上げを目指す。  同社は、県産ヒノキを使った高断熱サッシの開発を進めている信大工学部(長野市)などと協力し、より高性能な製品の商品化も目指している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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