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400年の伝統 伊那で「羽広獅子舞」観光客に披露

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 雌雄の舞い合わせが特徴の伊那市指定文化財「羽広獅子舞」が13日、同市西箕輪羽広の仲仙寺で奉納された。ことしで発祥400年とされるのを記念し、例年と違い、農産物直売所など人の集まる場所でも披露。太鼓や笛の音に乗って息を合わせて舞う姿に、観光客らがカメラを向けた。  寺近くの農業公園「みはらしファーム」では、特設舞台で雌雄一対の「阿吽(あうん)の舞」を披露。合間に、保存会の重盛正さん(64)が「剣の舞」「悪魔はらいの舞」などの説明をした。観光バスでイチゴ狩りに来ていた愛知県春日井市の奥村喜美男さん(68)は写真が趣味で、「珍しいものを写せた。コンテストに出したい」。  「西箕輪誌」によると、羽広獅子舞は戦国時代に焼かれた寺を再興し、仲仙寺と改称した1613(慶長18)年に始まった。保存会には区内の全230戸が加入。毎年1月に仲仙寺に奉納し、各獅子が区内の家を回る。区民でも雌雄そろった舞を見る機会があまりないといい、ことしは家々を回らず、区内の集会所で舞い合わせをした。  保存会は、獅子舞を後世に伝えようと昨年末に映像に収録し、DVDを製作中。重盛さんは「若い人も入ってきた。地域の郷土芸能をこれからも残せていければいい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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