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伊那の強盗殺人、15日初公判 被告無罪主張へ 

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 伊那市で2010年9月、電柱に衝突した軽乗用車内で同市西春近の会社員佐野利光さん=当時(42)=の刺殺体が見つかった事件で、強盗殺人罪に問われた上伊那郡南箕輪村田畑、派遣社員藤井時雄被告(69)の裁判員裁判は15日、長野地裁(長野市)で初公判を開く。強盗殺人罪の法定刑は死刑か無期懲役。弁護側によると、同被告は起訴内容を否認し無罪を主張する方針で、裁判員は難しい判断を迫られる。  同地裁によると、判決を含む公判日数は16日間。裁判員の在任期間は64日間の予定で、ともに県内の裁判員裁判では過去最長となる見通しだ。  起訴状によると、藤井被告は伊那市西箕輪の路上で10年9月9日夜、勤務先の同僚だった佐野さんの首や胸などを柳刃包丁(刃渡り約20・5センチ)で複数回刺して死亡させ、佐野さんからの借金30万円の返済を免れた、としている。  弁護側は、同被告は事件当日、現場に行っておらず、佐野さんにも会っていないなどと訴える方針。弁護人は取材に「検察側の立証は不十分」とも主張するとした。  長野地検は、同被告が犯行に及んだとする物証などについて「公判で明らかにする」としている。  この事件の捜査は、同被告が当初から全面否認していたことなどから、主に中南信地方で起きた裁判員裁判対象事件を担当する地検松本支部(松本市)ではなく、長野地検本庁(長野市)が担当。長野地裁に起訴した。  同地裁で今月10日開いた裁判員選任手続きでは、東北信地方から裁判員6人、補充裁判員3人を選んだ。同日、手続きに出席したが選任されなかった長野市の女性(64)は、拘束期間が長期に及ぶことに触れ「選ばれていたらさまざまな予定をキャンセルしなければならず、大変だと思っていた」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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