小学生から大学院生までを対象にした短歌コンテスト「第26回東洋大学現代学生百人一首」の入選作100首が15日、発表された。海外も含めて5万4107首の応募があり、県内からは女子高校生5人の5首が選ばれた。 1人何首でも応募でき、本年度は昨年12月、東洋大文学部の菊地義裕教授ら4人でつくる選考委員会が入選作を選んだ。県内の5人は飯田女子(飯田市)2年熊谷沙月(さつき)さん、伊那西(伊那市)1年唐沢春奈さん、上田西(上田市)2年松本穂(みのり)さん、岩村田(佐久市)2年内田みのりさん、北佐久農業(同)2年稲葉さゆりさん。 唐沢さんは、中学2年の時に「光合成」と称して教室のベランダで友人と日なたぼっこをしながら語り合った思い出を基に詠んだ。短歌を作ったのは初めてといい、「正直びっくりした。言葉の選び方や組み合わせが難しいけれど、良いアイデアが浮かぶと楽しい」。松本さんは、自宅で本を読んでいてページをめくる時の音を「世界はゆっくり呼吸している」ようだと表現。昨年度に続き2回目の挑戦で初めて入選し、「いつかは作詞にも挑戦したい」と話した。 東洋大は短歌を通じて日本文化に親しんでほしいと、創立100周年の1987(昭和62)年度から年1回、同コンテストを企画している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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