松本市の中学校の1、2年の計2学級で本年度2学期の通知表を作成する際、教員がパソコン操作ミスで誤った成績を記し、生徒に配っていたことが15日、市教委への取材で分かった。生徒の指摘で判明。同校は9日、生徒と保護者に謝罪、9~10日に訂正した通知表をあらためて配布した。 市教委によると、1年の1学級全28人分で、理科と音楽の2教科の評定(1~5)と「関心・意欲・態度」「知識・理解」などの観点別学習状況(A~C)に誤りがあった。評定は理科で15人、音楽で6人が本来より1~3段階高いか1段階低かった。2年生の1学級全32人分の技術・家庭科も観点別学習状況が誤っていた。 同校は表計算ソフトで通知表を作成。各教科の評定などは指導する教科担任が入力するが、1年の学級では学級担任がその後、通知表の文字の書体を修正しようとした際、誤って計算式を書き換えた。2年の学級では、観点別学習状況が3学期の欄に記されてしまっていたため、学級担任の依頼で同僚が修正しようとし、誤って計算式を書き換えた。 3学期始業式があった8日、1年生が「期待した評定じゃなかった」と学級担任に相談し、ミスが判明。全校分を調べ2年生でのミスも分かった。同校の校長は取材に「チェックが甘かった。2人一組で数字を読み上げながら確認するなどの方法でミスを防ぎ、生徒や保護者の信頼を回復したい」としている。 同市では別の中学校で昨年12月に通知表の評定ミスが発覚したばかり。(長野県、信濃毎日新聞社)
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