岡谷市の岡谷東高校生徒会は17日、60年以上続く伝統の「かるた会」を同校体育館で開いた。約450人の全校生徒に加え、50~70代の同窓生13人や教員も参加し、和やかに百人一首の札を取り合った。 各クラス3チームごとの全36チームで予選を行い、勝ち抜いた12チームと同窓生、教員の計14チームが決勝トーナメントを争った。 床に敷いた畳の上に札をちりばめ、生徒や同窓生たちが真剣なまなざしで見つめた。教員が上の句を読み始めると身を乗り出し、素早い動きで「パン」と音をたてて札を払った。あちこちで「やった」「取った」と歓声が上がり、会場は楽しげな雰囲気だった。 2年の笠原優奈さん(17)は「大好きな百人一首を大勢で競える年に一度の機会で、すごく楽しい」と笑顔。同窓生の羽山節子さん(78)=岡谷市本町=は「年を取って動作が遅くなったんじゃないかと心配だったけれど、まだまだ若い人に負けていませんでした」と満足げに話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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