上高井郡小布施町で7日、初の「小布施若者会議」が3日間の日程で始まった。18歳から35歳まで、公募に応じた全国の約240人が参加。「10年後の日本を考える」を基本方針に、農業、エネルギー、ものづくりなどさまざまなテーマで議論し、町への政策提言をしてもらう。次代を担う若者の視点から、地方都市に共通する課題について考えていく。 学生らでつくる実行委員会と町が主催。実行委の学生は、町内でまちづくりなどについて学ぶ「地域づくりインターン」(町主催)の経験者が中心で、「町のために何かしたい」との思いで企画した。 初日は町総合体育館で開会式。慶応大大学院政策・メディア研究科修士1年生で、実行委員長の三谷宗一郎さん(23)=神奈川県藤沢市=が「整っていなくてもいい。この会議ならではの提言を出してほしい」と呼び掛けた。開会式後、数グループに分かれて町内を散策した。 8日は、参加者が6~7人ずつ36チームに分かれ、町内の畑、図書館、ワイン醸造所、土蔵などを会場に議論。9日に政策提言を発表する。 千葉県から訪れた大学1年生の福地紳さん(18)は「いろいろな人と交流できそうなので参加した。大学での専攻は教育だが、幅広い分野で議論したい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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