飯田日中友好協会(飯田市)は19日、定例理事会を飯田市内で開いた。ことしは協会の創立50周年。4月下旬には下伊那郡阿智村駒場に「満蒙開拓平和記念館」開館も控えており、節目の年となる。出席した約20人が記念事業について話し合った。 協会事務局は50周年の記念誌を発行する計画を報告。すでに編集委員会を発足させており、協会の歩みや、日中友好活動への思いなどを盛り込む編集方針を説明した。また、飯田市三穂(みほ)地区にある中国からの帰国者の共同墓地について、事務局から「遺骨で満杯になってしまい困っている」という報告があった。50周年事業で整備しては―との提案もあった。 事務局によると協会は1963(昭和38)年に設立し、現在の会員は約200人。尖閣諸島の問題などをめぐり日中関係悪化が心配されているが、小林勝人事務局長は取材に対し「ことしは日中平和友好条約締結35周年でもある。民間で日中友好をアピールしたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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