大学入試センター試験は19日午後、国語、外国語筆記、英語リスニングの各試験を行い、初日を終えた。県内では、松本歯科大(塩尻市)で公民1科目を受けるために控室で待機していた受験生2人が試験室に誘導してもらえずに受験できなかった他、他会場でも試験監督者が試験終了時刻を1分早く告げるミスや、英語リスニング試験のICプレーヤーの不具合などのトラブルがあった。 同歯科大入試広報室によると、「地理歴史・公民」の試験前、職員が控室の受験生を試験会場に誘導する際、「地理歴史の受験者」としか告げなかったため、2人が控室に残った。その後、2人が職員に尋ねたが、職員が認識不足できちんと対応しなかったため受験できず、試験時間が終了。2人の申し出で誘導ミスが発覚した。2人は26日の再試験の対象となる。 一方、信大入試課によると、同大繊維学部(上田市)の一つの試験室では、国語の試験の際、監督者が終了時刻を勘違いし、1分前に「試験やめ」と言いかけた。動揺する受験生がいたことから、終了時刻を1分繰り下げた。 同大の松本キャンパス(松本市)と農学部(上伊那郡南箕輪村)の試験場では、英語リスニング試験で、ICプレーヤーの不具合を申し出た受験生が、松本キャンパスと農学部の試験場で1人ずつ、試験の途中で鼻血が出て中断した受験生が松本キャンパスで1人おり、計3人については試験時間終了後、中断した部分からの「再開テスト」を実施した。 同課によると、同日午後の科目別受験者は、国語が9758人で志願者の受験率は92・8%、外国語筆記が9969人・同94・8%、英語リスニングが9746人・同92・7%だった。 20日には理科と数学の試験がある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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