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Channel: 信濃毎日新聞
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冷水浴びて歓声は熱く 御代田で「寒の水」

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 「水行者(すいぎょうじゃ)」と呼ばれるふんどし姿の男性が、冷水を浴び無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る大寒の伝統行事「寒の水」が20日、北佐久郡御代田町草越地区で開かれた。「日本一寒いまつり」とも呼ばれるが、最近は県外からの参加者も増加。ことしは昨年より30人多い99人が、大おけの水をかぶりながら約1キロのコースを駆け巡った。  スタート地点の草越公民館からふんどし姿の水行者たちが午後6時に出てくると、詰め掛けた人たちから「頑張れー」の掛け声と拍手。水行者は大おけの水を手おけですくって肩口から体にかけ、はじけ飛んだ水が見物人らのカメラのストロボで輝いていた。  江戸時代後期に修行僧が裸で地域を巡り、厄よけ祈願をしたのが始まりとされる。かつては地元から30人ほどしか参加しなかったが、1989年に県無形民俗文化財に指定されてから広く知られるようになったという。神事や水行者の世話などを受け持つことしの「当番宿」の農業大木(おおぎ)敏雄さん(63)は「こんなに参加者が集まって信じられない」と喜んでいた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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