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この一投に五輪の熱気 軽井沢で日本カーリング選手権開幕

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 昨年春にオープンした北佐久郡軽井沢町の通年型カーリング専用施設「軽井沢アイスパーク」で3日、日本カーリング選手権が始まった。女子は、ソチ冬季五輪日本代表の北海道銀行や、五輪代表の座を争った地元・中部電力が出場。1次リーグが行われた初日は、平日にもかかわらず計222の客席の半分ほどが埋まる試合もあり、注目の高さをうかがわせた。  小学生2人がメンバーで、日本選手権としては異例のチームと話題を呼んだ地元のTeamKARUIZAWAは、1次リーグで中部電力と対戦。中部電力が序盤で一挙4得点し、中盤にも3点を加えて10―5で貫禄勝ちした。  今回は日本代表チーム枠、ブロック代表、開催地推薦枠で出場を決めた男女各9チームが出場。県勢は女子2チームと、連覇を目指すSC軽井沢クラブなど男子3チームが出場した。7日まで1次リーグを行い、8、9日に上位各4チームで準決勝、決勝を戦う。  軽井沢町で日本選手権が行われるのは2008年以来6年ぶり。日本カーリング協会の浪岡正行専務理事(56)=岩手県二戸市=は「ソチ五輪でカーリングをたっぷり見た人もおり、観客の目が肥えている感じがする。選手としてもやりがいがあると思う」と、熱戦を期待していた。  1次リーグは入場無料。8、9日は1試合ごとに入場券が必要で前売り2500円、当日3千円。前売り券はインターネット販売のみで、問い合わせは午前10時から午後6時にイープラス(電話0570・06・9911)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


「三六災害」デジタル化し保存へ 伊那谷遺産選定委が情報収集

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 上伊那地方と飯田下伊那地方の治水や砂防の遺構などを「伊那谷遺産」として選定している委員会は来年度、伊那谷などを集中豪雨が襲った1961(昭和36)年の「三六災害」の記録を収集、整理し、デジタル情報として保存する事業を始める。埋もれた記録を掘り起こし、信州大付属図書館で2015年度に公開することを目指している。  委員会がモデルとするのは64年発行の「濁流の子」。三六災害当時の小中学生らの文章をまとめた冊子で、「遺産」の一つにも選んだ。事業はこうした災害の記憶を伝え、防災に生かす狙いだ。  計画では、三六災害関連の図書や新聞、写真、音声などを、天竜川総合学習館「かわらんべ」(飯田市)を拠点に収集、収蔵。国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)がデジタル化し、信大付属図書館で電子書庫「語り継ぐ“濁流の子”アーカイブス(仮称)」として保存する。  来年度から5年計画で進める予定。選定委員長で同図書館長の笹本正治・信大副学長は「ハード面だけでなく、ソフト面での地域の防災力向上に向け、日本のモデルとなる画期的な取り組みにしたい」としている。  委員会は有識者や国、県の職員らで12年11月に発足。自然災害に向き合った先人の足跡を防災教育や地域振興に生かそうとしている。3日までに堤防や水路など98件を遺産に選んだ。(長野県、信濃毎日新聞社)

ウェブベルマーク運動呼び掛けへ 大槌町と交流の軽井沢4小中学校

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 北佐久郡軽井沢町に4校ある小中学校の児童会、生徒会の役員が3日、軽井沢中で会合を開き、売り上げの一部が東日本大震災被災地の学校支援に充てられる「ウェブベルマーク運動」への参加を、手紙で全県の小中学校に呼び掛けることを決めた。小学校3校の児童会役員が昨年11月、町が継続的に支援している岩手県大槌町を訪れた際、同町大槌中の鈴木利典校長から運動を軽井沢から広げてほしいと依頼されていた。  会合には、軽井沢中と軽井沢東部、軽井沢中部、軽井沢西部の3小学校から計21人が出席。各校の児童、生徒がウェブベルマーク運動への参加を保護者や教職員に依頼する手紙を書く「一人一筆運動」を、軽井沢中の生徒会が提案した。全県の小中学校宛てで、4月以降に送る。  昨年秋に始まったウェブベルマーク運動は、専用サイトを通じた売り上げやサービスの申し込みに連動して企業が寄付金を支出し、学校の備品、教材の購入代に回す仕組みだ。支援先は指定できない。  会合では、各校で取り組みたい支援内容も話し合った。大槌中が長野県内の支援活動を紹介するコーナーを設けているため、学校に大槌町を紹介するコーナーを設けたい―といった案が出た。軽井沢中生徒会副会長の水沢陽太君(13)は「いろいろなアイデアが出たので、中学でも取り入れて大槌のことを伝えていきたい」と話していた。  4校は大槌町支援に充てる資金集めのため、10日に合同で資源回収を予定。この日の会合では、これまで2度、軽井沢町内で大槌町の物産を販売した大槌支援ショップ運営委員会から、支援の資金として収益金7万2千円の寄付を受けた。(長野県、信濃毎日新聞社)

春の喜び踏み締め始動 東海大三、センバツへ静岡合宿

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 第86回選抜高校野球大会(21日開幕・甲子園球場)に出場する東海大三は3日、静岡市の東海大松前球場で1次合宿をスタートさせた。2月に降った長野県内の大雪の影響もあり、グラウンドを使った練習は1カ月ぶり。ナインは本番に向けて実戦練習を重ね、急ピッチで仕上げる。  1、2年生の全49人(マネジャー3人を含む)が参加。午後から始まった練習では、フリー打撃、シート打撃のほか特守などで約4時間、汗を流した。甲子園でベンチ入りするエース高井ら4投手もブルペンで捕手を座らせて投げ込み、オフの間に蓄えた力の感触を確かめた。  1次合宿は7日まで同球場で行う。対外試合解禁日の8日は千葉県内で千葉経大付と帝京(東京)、9日は東海大望洋(千葉)と練習試合を行う予定。選抜大会の組み合わせ抽選会は14日に行われる。(長野県、信濃毎日新聞社)

コメ、必要量確保にめど 豪雪でハウス倒壊、懸念の育苗状況

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 2月の豪雪で県内の農業用パイプハウスの倒壊が相次ぎ、ハウスによる育苗への影響が心配されていることについて、県農政部は3日、今年のコメの生産に必要な苗の量は確保できる見通しになったと明らかにした。野菜の苗も数%分の不足で収まる見通し。今後本格化する育苗に向け、損壊を免れたハウスを十分に活用するほか、業者への育苗の委託、被害の大きかった地域に余力のある他地域から苗を融通するなどして必要量の確保を図る。  県農政部のまとめでは、2月14日からの豪雪で損壊したハウスなどの農業生産施設は67市町村で8362棟。野菜やコメはハウス内での育苗を始める時期が近づき、同部は今月3日までに、必要な苗の確保や不足の見通しを市町村や各農協を通じて調べた。  コメは、育苗用ハウスの倒壊が集中した佐久、諏訪地方などで苗が不足するとみられるが、育苗の余力がある県内他地域から融通し、不足分を補える見通し。ただ、育苗時期が異なるなどの課題があり、県や市町村、農協が調整を進めて必要量の確保を図る。  レタスとハクサイは、7月までの出荷に必要な苗を調査。無事だった育苗用ハウスや花の栽培用ハウスを有効活用するほか、県内外の種苗業者にも育苗を頼み、不足分は本来必要な量の数%ほどに抑えられる見通しという。  農林水産省などによると、県内の2013年産のコメ収穫量(主食用)は21万3千トン。夏秋レタス(6~10月出荷)は12年産の出荷量が16万8600トンで全国シェア63・9%、夏ハクサイ(7~9月出荷)は13万4900トンで同84・6%だった。  県農政部は今後、レタスとハクサイの県内出荷が本格化する7~9月出荷分について、同様に苗の調達見通しを調べる。同部は「あらゆる手段で必要な苗を確保する」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)

税率アップ、おもちゃにも影 人件費・原材料上昇追い打ち

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 中国など海外の生産拠点の人件費の上昇や4月の消費税率引き上げを背景としておもちゃの値上げが相次ぎ、子育て世帯や愛好者らから「手軽に買えなくなってしまわないか」と懸念する声が出ている。メーカー側は「価格を抑える努力をしてきたが、これ以上は難しい」と理解を求める。おもちゃ店からは「ますます売りにくくなる」との嘆きも聞かれる。  ミニカーの人気シリーズ「トミカ」の価格が今年2月、一部商品で23年ぶりに上がった。販売するタカラトミー(東京)によると、生産国のベトナムや中国で人件費が上がり、亜鉛合金など原材料も高騰しているためで、約120種類は税別の希望小売価格360円を450円にした。同社の広報担当者は「消費税率の引き上げも意識して価格設定した」と説明する。  仮にこの先、消費税率が10%になった場合でも税込み495円となり、500円玉1枚で買えることから、小売店側には「ワンコイン以内に価格を収めてくれた」との受け止めもある。  「これからはちょっと考えちゃうかもしれません」。長野市のながの東急百貨店のおもちゃ売り場でトミカを選んでいた中野市の公務員岩井慎一郎さん(40)は苦笑した。長男桜之介君(6)のトミカは祖父母からの土産などで現在100台ほど。「値上がりは気持ちの上で影響が大きい」と話す。  1万台余を所有し、愛好者の会員制交流サイトを開設している上田市の会社員竹下治彦さん(45)は「今後はスポーツカーや建設機械などジャンルを絞るコレクターが出てくる」と予測する。  このほかのおもちゃでは、メガハウス(東京)は昨年8月、立体パズル「ルービックキューブ」の価格を税別1980円から2200円に引き上げた。値上げは1980年の発売以来初めてだ。  バービー人形などを扱うマテル・インターナショナル(東京)は、モデルチェンジの少ないディズニー関連の人形や馬車のセットを2月から、税別3500円から3600円に引き上げるなど、26点を2~20%ほど値上げした。バービー人形自体は服の柄や形の変更などで12年に100円値上げして900円にした。  両社とも生産拠点となっている海外の人件費上昇を挙げる。値上げに当たっては、5%から8%への消費税率アップに伴う仕入れ負担分も考慮したという。  こうした動きに、松本市の大型店のおもちゃ売り場担当者は「多少の値上げなら、それほど影響はないのではないか。売れ行きがどうなるかは4月にならないと分からない」と説明する。小諸市の小売店は「価格が上がり、子どもがお小遣いで買いにくくなっては困る」とこぼす。(長野県、信濃毎日新聞社)

志賀高原の圧雪車事故で3人書類送検 業過致死の疑い

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 下高井郡山ノ内町志賀高原の一の瀬ダイヤモンドスキー場近くのクロスカントリーコースで昨年3月、クロスカントリースキーをしていた同町東小学校5年の三原舜矢(しゅんや)君=当時(11)、同町平穏=が、走行中の圧雪車後部の圧雪機に巻き込まれて死亡した事故で、中野署や県警捜査1課などは4日、業務上過失致死の疑いで、中野市の会社員で雪面整備作業の指示者(47)ら3人を長野地検に書類送検した。  書類送検されたのはほかに、山ノ内町の会社員で圧雪車の運転手(35)と、同町の建築塗装業者で東小学校クロススキー部のコーチ(68)。3人とも容疑を認めている。  送検容疑は、昨年3月19日午後1時35分ごろ、指示者と運転手は、クロスカントリースキーコースの雪面を圧雪車で整備作業した際、付近に利用者がいる場合は作業をしないか、利用者が立ち入らないようにあらかじめコースを閉鎖するといった安全確保の措置を取るのを怠った疑い。児童を引率、指導監督していたコーチは、圧雪車が雪面整備作業を開始するコース内に児童が立ち入ることを禁止するなどの措置を怠った疑い。3人はこれらの過失により、同コースを滑走していた男児を圧雪車後部の圧雪機に巻き込ませ、死亡させた疑いがあるとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)

軽井沢の平年比2.9倍 2月降水量、県内半数超で平年上回る

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 長野地方気象台は3日、県内の2月の天候をまとめた。2月14、15日は動きの遅い低気圧が本州南岸を北東に進んだ影響で、県内は記録的な大雪となり、各地の月降水量は軽井沢が2月の観測史上3番目となる118・5ミリ(平年比290%)、松本は86・5ミリ(同199%)となり、平年に比べ2~3倍の降水量となった。特に軽井沢は2月中旬だけで見ると降水量が93・5ミリ(同534%)で平年の5倍超となった。  2月8日は発達した南岸低気圧の影響で県内の広い範囲で大雪となり、14、15日の豪雪では、積雪が軽井沢で99センチ、飯田で81センチとなり観測史上最深を記録。松本も2月の観測史上最深の75センチ、諏訪は同3番目の52センチだった。16日は冬型の気圧配置で北部を中心に大雪となり、長野は2月の観測史上2番目の70センチに達した。  軽井沢、松本以外の月降水量は主な地点で、長野79・0ミリ(平年比159%)、諏訪58・5ミリ(同114%)、飯田60・5ミリ(同78%)など。飯田は大雪時以外の降水が少なく、下旬は観測機器の修理による欠測期間もあったことから、他に比べて数値が低かった。  気象台によると、各観測地点の月降水量は平年比で最小だったのが白馬の59%で、最大だった上田の313%までばらついた。観測39地点のうち、平年を上回ったのは25地点、平年より少なかったのが5地点、平年並みは9地点だった。(長野県、信濃毎日新聞社)


ライチョウのひな、専用ケージで保護 南アでも試験導入検討

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 絶滅の恐れのある国特別天然記念物ライチョウの保護のため、ひなを専用ケージ(かご)に入れて生存率を高める手法について、環境省が南アルプスでも試験導入を検討していることが3日、分かった。ケージによる保護は、松本市と岐阜県高山市境の乗鞍岳(3026メートル)で昨年夏に行われ、効果が確認されている。4日に都内で開く学識者のライチョウ保護増殖検討会で話し合う。検討会で了承されれば、今年夏から秋にかけ設置場所を検討し、早ければ来年にも導入する考えだ。  環境省がライチョウの生息数についてまとめた過去の文献の資料によると、南アでは30年ほど前に289の縄張りを確認できたが、2000年代には約4割に減少。中でも北岳(3193メートル)の周辺では、1981(昭和56)年の63が昨年は9に激減した。ライチョウの餌になる高山植物も、ニホンジカによる食害や踏み荒らしが他の山域より深刻化しており、昨年11月の検討会などでは南アでの早期の対応を求める声が委員らから出ていた。  生息数はほかに、縄張りが784あった北ア、50あった御岳山はそれぞれ6割弱に減少。48あった乗鞍岳、10あった火打山・焼山は、ほぼ同数を維持しているという。一方、中央アルプス、八ケ岳ではいずれも絶滅したとされる。  ひなはふ化から1カ月の間に、悪天候で衰弱死したり、キツネなどに捕食されたりする事例が多い。このため、信州大の中村浩志名誉教授(鳥類生態学)や環境省などの研究チームは昨年7月、乗鞍岳でひなと親鳥計18羽を3種類のケージで保護。8月に放鳥後の9月半ばの調査で、ひなの生存率は約7割を維持した。自然のままで育ったひなの生存率は約1割だった。  乗鞍岳の実施箇所は、近くまで車道が通じる平らな場所。南アで取り組む場合、行きやすさや、ケージを置ける平らな場所があるか、拠点にできる山小屋が近くにあるか―といった点が課題になる。環境省野生生物課は「条件がそろう場所はそうはない。取り組めるかどうか可能性を探りたい」としている。  環境省は12年、種の保存法に基づき、ライチョウの生息状況の把握や生息環境の維持、改善などを盛った保護増殖事業計画を策定。検討会は、取り組みを具体化する実施計画を話し合っている。(長野県、信濃毎日新聞社)

ハウス撤去、農家負担ゼロ 豪雪被害の国補助引き上げ

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 農林水産省は3日、関東甲信地方を中心とする2月の豪雪で被害が出た農家の追加支援策をまとめた。ハウスなど生産設備を再建する費用の国の補助割合をこれまでの3割から5割に引き上げる。壊れた設備の撤去費用は、県や市町村の補助と合わせ、農家の自己負担がゼロになるよう補助する。  「被災農業者向け経営体育成支援事業」を特例で拡充。再建費の残り5割について、県や市町村が補助を上乗せした場合、その7割を特別交付税で財政支援する。原状復帰の再建を対象とするだけでなく、再建に合わせて強度向上する場合も、原状復帰分までの費用が補助対象となる。  撤去の補助は、地方自治体の5割負担が前提。設備の構造に応じて国が必要と算定した一定額を補助する。ガラスハウスは1平方メートル当たり1200円、鉄骨造りでないハウスは同290円。自力で撤去した場合も同110円を補助する。地方負担分の8割を特別交付税で支援する。  また、野菜や水稲の種苗が不足する恐れがあるため、種苗の運搬にかかる費用も国が全額相当を補助する。  県農政部の2月28日現在のまとめでは、県内67市町村でハウスや農作物などに計54億600万円余の被害が発生。ハウス損壊は8362棟に上り、ハウスの下敷きになった野菜や花が出荷できなくなる被害も出た。  同部は農水省の追加支援策を受け、「補助の枠組みをどう活用するか検討していく」としている。県は、植え替え用の苗やハウス資材の購入費などを補助する「農作物等災害緊急対策事業」の発動を視野に支援策の準備を進めており、ハウス再建に必要な除雪への支援も検討しているという。(長野県、信濃毎日新聞社)

松商野球部で暴力 6カ月試合禁止、夏の大会参加できず

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 日本学生野球協会は4日、松商学園高校(松本市)の硬式野球部について、部内で暴力行為などがあったとして、2月13日から6カ月間の対外試合禁止処分とした。今夏は県大会に参加できず甲子園出場の道も断たれた。同部は昨年創部100周年を迎え、これまで夏の甲子園には全国最多タイとなる35回出場している(春の甲子園は15回)。  学校によると、暴力行為は昨年5月から8月の間、部員が暮らす寮で発生。3年生2人と2年生4人が、1年生6人に対して複数回、拳で胸を突いたり、腰を蹴ったりした。上級生たちは「野球や生活上の指導の一つ」などとして暴力を振るったという。被害者にけがはなかったという。  このほか昨年7、8月に2年生1人が、1年生1人に自身の自転車のパンクなどを修理させて代金を払わなかったり、同11月には、同じ1年生部員が所有する自転車を別の2年生が無断で使用して登校したことも処分の理由となった。被害を受けた生徒の親は「同じような思いをする生徒が二度と出ないようにしてほしい」と話している。  学校によると、昨年12月上旬に保護者から情報があり、生徒指導の教諭が調査したが「確認できなかった」という。今年、対象を広げて調査し、暴力行為などが発覚。2月12日に県高野連に報告した。  学校で記者会見した金井貞徳校長は最初の調査で発覚しなかったことについて「年末まで力を尽くした」と説明し、「野球部は学校のシンボル。校長として、責任を痛感している」と謝罪した。  同校は2日、野球部の保護者に説明。部員たちには4日、足立修監督が話をしたという。金井校長は監督など指導者への処分について、「いまは申し上げられない」と述べた。  松商学園硬式野球部OB会の元会長の末岡幹也さん(74)=松本市=は「残念で悲しい。新チームになって名誉を挽回してほしい。前向きに支援したい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)

お薦め店案内・魅力紹介「そばタクシー」 松本で初の研修会

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 利用客にそばの魅力を伝えたり、そば店を案内したりする「信州そばタクシー」の運行に向け、県タクシー協会(長野市)は4日、そば好きの客に詳しい情報を伝えることができる運転手を養成する研修会を松本市で初めて開いた。2日間の日程で初日は県内各地から運転手約40人が集まり、信州そばの歴史や特徴などを学んだ。  同協会などでつくる県観光ガイドタクシー協議会が認定した運転手が対象。研修を受けた運転手は、観光地を巡りながら、そば店などによる「信州そば切りの会」が認定する信州産そば粉による手打ちにこだわった32店や、自身のお薦め店を案内する。車内では信州そばの魅力を語っておもてなしをする。また、1台で500円分の食事補助券1枚を客に配る。店には到着予定時刻を伝えるなど取り計らうという。  北陸新幹線(長野経由)金沢延伸を見据え、観光ガイドタクシーのサービスを充実させようと旅行会社と共同で企画した。香川県で名物のうどん店をタクシーが案内する取り組みから着想した。  研修には2日間で計64人が参加予定。4日は、そば切りの会事務局長の山崎良弘さん(59)が、信州そばのイメージとして「県内産そば粉」「手打ち」を挙げる旅行者が多いなどと説明した。また、史料から江戸時代初期には既に信州の名物として江戸を中心に知られていたとし、県内藩主の国替えに随行したそば職人が、新たな土地で広めたなどとした。日穀製粉(長野市)の山崎利喜男さん(58)は、国内のソバ生産状況、ソバに含まれる栄養素などについて解説した。  そばタクシーは4月1日から運行を始める。研修は今後も年1回開き、そばタクシーの運転手を増やしていきたいという。県タクシー協会の経営委員長、駒津健一さん(62)は「そば好きの客には、うんちくを傾けられるドライバーが必要。車内での会話にぜひ活用してほしい」と呼び掛けていた。(長野県、信濃毎日新聞社)

全日制平均1.04倍 県内公立高入試、最終志願状況

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 県教委は4日、2014年度の県内公立高校後期選抜(一般入試)の志願変更を締め切り、最終志願状況を発表した。総志願者数は1万2767人。このうち全日制は変更前より206人少ない1万2359人で、平均志願倍率は1・04倍(前年度同期1・05倍)となった。  全日制普通科は9691人が志願し、平均志願倍率は1・04倍(同1・05倍)。学校別では松本蟻ケ崎が1・30倍と最高で、長野1・25倍、上田東1・22倍、屋代南1・21倍、上田染谷丘と松本県ケ丘が1・16倍と続いた。  専門学科は農業科が1・11倍(同1・05倍)、工業科0・94倍(同1・07倍)、商業科0・92倍(同0・98倍)、家庭科1・04倍(同1・04倍)。特色学科は理数科1・79倍(同1・50倍)、英語科1・58倍(同1・17倍)など。総合学科は1・06倍(同1・08倍)だった。  全学校の平均志願倍率の上位を特色学科が占め、飯田理数科が4・38倍と最も高かった。一方、小諸の音楽科は前年度に続き後期選抜の志願者がゼロとなった。  定時制の平均志願倍率は0・26倍(同0・28倍)、多部制・単位制は0・97倍(同0・75倍)だった。  後期選抜の試験は11日(一部は12日も)で、合格発表は20日。(長野県、信濃毎日新聞社)

ライチョウ保護、南アで優先的に対策 北岳周辺に専用ケージ

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 絶滅の恐れのある国特別天然記念物ライチョウの保護に向け、環境省が設けた学識者らの保護増殖検討会は4日、2回目の会合を都内で開き、2014年度から5年間の実施計画の概要を了承した。ライチョウの生息する山域のうち、ほかより減り方が著しい南アルプスで優先的に対策に取り組むとし、ひなを専用ケージ(かご)に入れて生存率を高める手法を試験導入すると確認した。来夏から、北岳(3193メートル)周辺で取り組む考えで、実施計画は3月中をめどにまとめる。  検討会には、中村浩志・信州大名誉教授(鳥類生態学)ら委員7人が出席した。従来は研究グループによって生息数の調査方法がばらばらで、データの比較ができなかったため、実施計画では、生息している山域ごとに統一の手法で調査すると明記。キツネによる捕食などが減少の要因と推定されているため、より詳しい調査も進めるとした。  急激な生息数の減少に備え、飼育や繁殖の技術の確立も目指すと確認。大町市立大町山岳博物館などの取り組みの実績や課題を踏まえて検討していくとした。  ケージ内でのひなの保護は南アの北岳周辺で取り組む。14年度はケージの設置場所を検討し、候補地周辺のライチョウの分布調査や餌にしている植物の確認などを進めるとした。委員からは「減少の要因も同時に研究しないと、効果的な対策はとれないのではないか」との意見も出た。  ライチョウは、南アでは約30年前に289の縄張りを確認できたが、2000年代になって約4割に減少。餌になる高山植物も、ニホンジカによる食害や踏み荒らしが深刻化し、昨年11月の検討会などでは南アでの早期対応を求める声が委員らから出ていた。(長野県、信濃毎日新聞社)

豪雪混乱、JR東社長が謝罪 除雪態勢・情報提供の在り方見直し

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 JR東日本の冨田哲郎社長は4日の定例記者会見で、2月14、15日の記録的豪雪の影響で中央東線や小海線などで列車の運休、遅れが相次いだことについて、「乗客や沿線住民に多大な心配と迷惑を掛けたことを深くおわびする」と謝罪した。中央東線小淵沢駅(山梨県北杜市)で除雪に使った機関車が脱線し、その事実を公表しなかった問題に関連して、中央東線の除雪態勢や情報提供の在り方について見直す考えも示した。  冨田社長は、中央東線で特急あずさなど14本が足止めとなったのは、14日深夜から15日未明にかけて、進行方向を切り替えるポイントが不転換を起こし、多くの駅で架線の切断が起こったことなどが要因と説明した。  山梨県など八王子支社管内には除雪車がないため、JR東日本は長野、新潟両支社などから除雪用の車両や要員を確保した。冨田社長は「今後は大量の降雪を前提に考えざるを得ない」とし、「(除雪車両など)資機材の配置についてどの程度を配置するべきなのか検討したい」と述べた。ポイントの融雪装置を今後2年程度の間に拡充する方針も示した。  機関車の脱線は2月16日の日中に発生したが、JR側が山梨県内で足止めされた特急の乗客らに事実関係を説明したのは17日夕で、正式な発表もしなかった。復旧の見通しについても十分な説明がなかった。これに対する記者会見での質問に、冨田社長は「十分な情報提供ができなかったという反省点があったと考えている」とし、「除雪に要員を割き、情報提供の面に労力を割くことができなかった」と説明した。(長野県、信濃毎日新聞社)


県中南部に「重い雪」 松本駅前ぬかるみ

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 前線を伴った低気圧が四国沖と日本海を東に進んでいる影響で、県内は5日、中南部を中心に雪となった。長野地方気象台は同日午前、上田、佐久、松本、諏訪、上伊那、木曽の各地域に大雪、着雪注意報を出した。  同気象台によると、正午までの24時間降雪量は、菅平27センチ、白馬13センチ、大町12センチ、開田高原8センチ、松本6センチなど。県内全域で引き続き雪崩に注意するよう呼び掛けている。  松本市の松本駅前では午前7時すぎ、大粒の雪が激しく降った。ぬかるんだ路面に、駅利用者らは足元を気にしながら歩いていた。雪はその後、雨に変わった。  伊那市でも湿った雪が降り、タカトオコヒガンザクラの名所、同市高遠町の高遠城址(じょうし)公園では同日午前、公園を管理する市振興公社の桜守たちが竹の棒を手に、桜の枝が折れないように雪落としに追われた。桜守の稲辺謙次郎さん(69)によると、本格的な雪落としはこの冬初めて。「2月の大雪で雪は終わりかなと思っていた。花の芽が大きくなりきる4月には降らないでほしい」と話していた。  6日は冬型の気圧配置となり、県内は北部で昼前まで、中部で朝まで雪の降るところがある見込み。中部、南部は昼前から夕方は晴れるという。(長野県、信濃毎日新聞社)

県勢、熱戦を約束 ソチ・パラリンピック入村式

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 7日(日本時間8日)に開幕するソチ冬季パラリンピックの選手村で4日、日本選手団の入村式が開かれた。県勢7人を含む代表選手20人やスタッフら計約40人が参加。地元ボランティアらの歓迎を受けた。  入村式は、アルペンスキー競技会場近くの選手村で開催。音楽が流れてボランティアたちが日本の国旗を振る中、日本選手らが登場すると歓声が湧き起こった。ロシア人女性の太鼓演奏や、歌のパフォーマンスなどがあり、選手らは笑顔を見せていた。  ソチと同じく黒海に面するウクライナ南部のクリミア半島の情勢が緊迫化するが、選手たちはリラックスした様子で入村式に臨み、開幕を目前に気持ちを高めていた。アルペンスキーで3大会連続出場の狩野(かのう)亮(あきら)選手(27)=マルハン・長野市=は「ボランティアの人たちも盛り上がってくれてうれしい。自分の最高のパフォーマンスを出したい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)

長野大、公立大へ移行方針 上田市に要望書提出へ

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 長野大(上田市下之郷)を運営する学校法人長野学園(嶋田力夫理事長)が、上田市を設置主体とする公立大学法人への移行を目指す方針を固めたことが4日、分かった。少子化で大学間の生き残り競争が激化する中、公立大になることで授業料を引き下げたり、市と協力して地域と密着したカリキュラムを導入したりして学生の確保につなげたい考え。6日に、市に要望書を提出する。  移行時期の目標は設定していないが、長野大の野原光(ひかり)学長は「市の理解を得て、できるだけ早く移行させたい」とする。母袋創一上田市長は「学園の方針をしっかりと受け止めている。市や市民にとって良い方向となるのか、既に移行した県外の他大学の例も見ながら慎重に検討したい」と話している。  長野大は1966(昭和41)年、旧小県郡塩田町(現上田市)が全額の7千万円を出資し、約33ヘクタールの用地も提供して「本州大」の名称で現在地に開学。「公設民営大学」の位置付けで、74年に長野大に名称変更した。上田市長も長野学園の理事に名を連ねる。  文部科学省によると、公立大学法人になると、同省からの私学助成金に代わり、法人を設置した自治体に毎年度、地方交付税交付金が配分される。交付金の額は学部の種別と学生数に基づいて決まり、法人は交付金や授業料などで大学を運営する。交付金は通常、私学助成金よりも多額のため、長野学園は増収分で授業料引き下げを図る考えだ。  長野大は現在、「社会福祉」(学生数467人)、「環境ツーリズム」(同272人)、「企業情報」(同321人)の3学部を設置。専任教員は55人。公立法人移行後に学部構成を変えるかどうかは未定としている。  県内の公立大は現在、県が設置している県看護大(駒ケ根市)と県短大(長野市)がある。県は県短大を四年制化し、2018年4月に健康発達学部と総合マネジメント学部(ともに仮称)を置く県立大の開学を目指している。県立大も、県が設置する公立大学法人が運営する構想となっている。(長野県、信濃毎日新聞社)

20億円余着服で追送検 厚年基金横領事件捜査ほぼ終了

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 県警捜査2課と長野中央署は5日、県建設業厚生年金基金(長野市)の元事務長坂本芳信容疑者(56)=業務上横領罪で公判中、収賄罪で追起訴=が、基金から計20億6500万円余りを着服したとして、業務上横領の疑いで長野地検に追送致した。  県警は、長野地裁で公判中の3億円余りの業務上横領罪を含め、基金の使途不明金23億8千万円余りの全額を坂本容疑者が着服したと断定して立件。これで一連の捜査をほぼ終えた。  追送検容疑は、同基金の事務長だった2005年6月から10年4月までの間に、長野市内の金融機関で基金名義の口座から39回にわたり計約69億円を引き出し、このうち計20億6500万円余りを横領した疑い。同署などによると、坂本容疑者は容疑を認めている。横領した金の多くは遊興費に充てたという。  坂本容疑者は、10年5月からタイに逃亡する直前の同9月までの間に、5回にわたり計3億1776万円を横領したとして起訴され、公判中。今月3日には基金の巨額投資に絡み、都内のファンド運営会社から現金430万円を受け取ったとして、収賄罪で追起訴された。(長野県、信濃毎日新聞社)

よみがえる松本藩の藩校教育 初学者向け教科書、松本の書店が保管

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 明治時代初期まであった松本藩の藩校「崇教館」で使われた初学者向けの教科書とみられる「幼学」が、江戸時代から続く松本市中央2の書店「高美書店」に残っていたことが5日、分かった。市立博物館などによると、崇教館の関連史料を収めた市中央図書館の「崇教館文庫」や信州大(本部・松本市)にもないという。藩士の子弟への教育の一端が分かるほか、当時少なかった木製の活字で印刷されている。専門家は貴重な史料と評価しており、市民の関心を集めそうだ。  崇教館で教えた同藩の儒学者木沢大淵(天童、1765~1819年)が、崇教館が創設されたという1793(寛政5)年11月に刊行したことが前書きに記されている。B5判ほどの大きさで36ページ。2冊あり、店主の高美正浩さん(70)=松本市=によると、10年以上前に史料を整理して見つけた。高美さんの祖先が幕末に崇教館に出入りしていた記録がある。  本文は曲礼(きょくらい)や詩経、孝経など中国の古い書物から抜粋して引用。「身体髪膚(はっぷ)之ヲ父母ニ受ク、敢ヘテ毀傷セザルハ孝ノ始メナリ、身ヲ立テ道ヲ行ヒ名ヲ後世ニ揚ゲ以テ父母ヲ顕スハ孝ノ終リナリ」など親孝行の大切さを説いた言葉などが並ぶ。末尾は、当時著名だった愛知県出身の儒学者細井平洲(1728~1801年)が書いている。  山本英二・信州大人文学部教授(近世史)は「素読のための初学者向けテキストで、極めて保存状態がいい」と評価。同書店に残る古文書を長年調べている中央大文学部の鈴木俊幸教授(近世文学)は「木沢の史料は知られていない」とする。文字を板に彫る版木ではなく、使い回しの利く活版印刷用の字型を使っている点に「木活字が主流になっていく先駆けの時期の史料だ」と位置付けている。(長野県、信濃毎日新聞社)

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