主に子どもが感染し、発熱や激しいせきなどを引き起こすマイコプラズマ肺炎とRSウイルス感染症について、2012年に県に届け出があった患者数(速報値)がそれぞれ過去最多となったことが21日、県のまとめで分かった。厚生労働省によると、全国的にも流行しているが、患者増加の原因はよく分かっていない。 12年に届け出があった県内のマイコプラズマ肺炎の患者は、統計がある1999年以降で最多だった2011年(394人)の倍近い747人。RSウイルス感染症の患者も、03年に統計を取り始めてから最も多かった11年(1121人)より1割ほど多い1249人となった。 県健康長寿課によると、マイコプラズマ肺炎は県内11の病院から、RSウイルス感染症は55(13年からは54)の病院・診療所の小児科から、それぞれ報告を受けている。県内での感染は年明け以降も収束せず、今月13日までの1週間でみると、マイコプラズマ肺炎の患者数は前週とほぼ同じ13人。RSウイルス感染症の患者数は66人で前週の約2倍となった。 厚労省結核感染症課によると、RSウイルス感染症はこれまで風邪と診断されることが多く、顕在化していなかった可能性もある。 マイコプラズマ肺炎とRSウイルス感染症は、ともに感染者のせきやくしゃみを吸い込んだりすることで感染する。拡大防止のためには、乳幼児に接する際にマスクを着用することや、小まめに手洗いすることなどが必要という。(長野県、信濃毎日新聞社)
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