県警振り込め詐欺対策室は22日、金融商品関連詐欺とギャンブル必勝法名目の詐欺を「もうかります詐欺」と名付け、被害防止活動に取り組むことを明らかにした。県警独自の取り組み。分かりやすい呼び方で認知度を上げ、被害予防に力を入れていく。 県警は現在、オレオレ詐欺や金融商品関連詐欺など八つの詐欺をまとめて「特殊詐欺」と呼んでいる。オレオレ詐欺は「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金等詐欺」と合わせて「振り込め詐欺」としている。 ただ、ここ数年は、振り込め詐欺以外の特殊詐欺被害が増加。特に金融商品関連詐欺が急増し、被害に遭う人も後を絶たないため、ギャンブル必勝法名目の詐欺と合わせて「もうかります詐欺」とし、県民に広く呼び掛けることにした。 昨年の振り込め詐欺は37件、被害額3314万円で統計がある2004年以降で最少だった。一方、金融商品に関連する詐欺など、振り込め詐欺以外の特殊詐欺の被害額は51件、3億2133万円に達し、うち金融商品関連詐欺が43件、2億8962万円と大半を占めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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