2014年度末の北陸新幹線金沢延伸に伴いJRから経営分離される新潟県内の並行在来線を運行する第三セクター、えちごトキめき鉄道は22日、新潟市内で取締役会を開き、経営基本計画素案を報告した。現在同市の県庁内にある本社を、4月1日に上越市の直江津駅近くに移転することも決定した。 素案によると、新潟県側の信越線部分「妙高はねうまライン」は直江津(上越市)―妙高高原(妙高市)の38キロを運行区間とし、全体で現行を超える運行本数を確保する。ただ、妙高高原以南の長野県側との相互乗り入れについては「今後、長野県側と協議を深める」とし、運行本数など具体的な提示はなかった。 同ラインでは「新潟県内を走るJRの最新型の2両編成の車両の譲渡を受ける」と説明。観光路線と位置付け、首都圏・関西圏からの集客を見据えてディーゼル車のリゾート列車2両も導入する。 信越線の長野県側は第三セクター、しなの鉄道が長野―妙高高原間(37・3キロ)を引き継ぐ。経営基本計画は運行本数は現行本数を基本とし、新潟県側との乗り継ぎ割引については「経営への影響を見極めながらJR東日本、新潟県並行在来線会社(えちごトキめき鉄道)と協議、検討する」などとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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