県観光部が23日まとめた年末年始(昨年12月27日~ことし1月5日)の県内主要スキー場の利用者数は、前年同期比8・6%増の88万5千人となり、4季ぶりに前年水準を上回った。同部は、曜日の並びが良かったことや積雪に恵まれた点に加え、各スキー場が子どもや家族連れの誘客に力を入れたことなどが要因とみている。 一方、昨年12月2日に起きた中央道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故の影響もあり、中信・諏訪方面では客足が減少したスキー場も複数あった。 調査対象の県内26エリア(計50スキー場)のうち、前年同期を上回ったのは22エリア。北信州木島平(1万2千人)が40・2%増と伸び率が最も大きく、戸隠(1万9千人)が34・1%増、おんたけ2240(1万人)が29・2%増で続いた。 減少幅が最大だったのはMt.乗鞍(1万2千人)の10・1%減。白樺湖ロイヤルヒル(1万2千人)は4・9%減、しらかば2in1(2万7千人)も4・5%減となった。いずれも首都圏からは中央道が主要アクセス路で、笹子トンネル事故後、「関東方面ナンバーの車が減った」(白樺湖ロイヤルヒル)、「直営ホテルの宿泊にキャンセルが出た」(Mt.乗鞍)といった声があった。 利用者数が最も多かったのは白馬村(4スキー場)で、10・8%増の15万1千人。志賀高原(19スキー場)は2・6%増の13万7千人、野沢温泉は12・8%増の6万5千人だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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