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県、中三35人学級 予定通り 文科省新事業も活用

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 政府が全国で35人学級を拡大する計画を見送る一方、県は予定通りに来年度から35人学級を中学3年まで広げる方針を固めたことが30日、分かった。別の国庫負担金を活用する形で教員を64人分増やし、現在小学1年から中学2年まで実施している35人学級を義務教育終了まで継続させる。  政府は27日の来年度予算案折衝で、民主党政権が教職員定数を来年度から5年間で2万6700人増やして35人学級を拡大する計画の実施見送りを決定。これを受け県教委は28日以降急きょ、文部科学省の予算案を精査した。  その結果、これまで教員加配に活用してきた義務教育費国庫負担金の教職員定数増分、新規の「補習等のための指導員等派遣事業」を活用できるめどが立ったという。この中から中3まで拡大する教員増分の人件費に3億2600万円を充てる。3分の1は国、残りを県が負担する。  県教委は2002年度、小学1年に35人学級を導入。順次拡大し、本年度、中2まで広げていた。  文科省財務課は政府の計画見送りについて「大半の都道府県は政府予算案決定を待って予算を組むので影響は少ない」とする。これに対し県教委義務教育課は「既に市町村へ拡大を通達済みで教員人事は動きだしている。中3まで拡大できないとなれば影響は大きかった」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)

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