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松本工高生が特許コンテスト入賞 マンホールのふたで

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 松本工業高校(松本市)3年の宮武俊哉(しゅんや)君(17)=松本市寿小赤=が、高校生や大学生から特許につながるアイデアを募集する本年度のパテントコンテスト(文部科学省、特許庁、日本弁理士会など主催)で「震災復興応援賞」を受賞した。水害などの際に水があふれにくいマンホールのふたの構造を考案。今後、日本弁理士会の支援を受けて特許権取得を目指す。  宮武君は、機械の機構を活用し日常生活などで役立つ発明品を考える授業で、昨年7月からコンテストに出すアイデアを模索。災害時にマンホールから水があふれ出ている映像が頭に浮かび、ふたをしっかり固定できないかと思いついた。自動車のドラムブレーキを参考に、ふたを機械で地面に固定する仕組みを考案。「実際の使用を考え、ふたの固定や取り外し、部品の交換が簡単にできるよう工夫した」という。  コンテストで優秀な作品と認められると、3年間は特許取得に関わる費用を日本弁理士会が負担し、弁理士の助言を無料で受けられる。本年度は高校部門に全国から231件の応募があり、宮武君の案を含む6件が支援対象に選ばれた。支援対象は大学・高専を含めると19件あり、4件に贈られる特別賞を高校生で唯一受賞。「細部が煮詰まっていないので、受賞できるとは思わなかった」と話す。  高校卒業後は自動車整備士を目指し、埼玉県内の専門学校に進学予定。マンホールのふたのアイデアは、弁理士などと相談しながら3月末までの特許出願を目指す。「自分の考えが形になり、多くの人に使ってもらえればうれしい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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