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諏訪市教委に最優秀賞 ものづくりの授業に評価

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 文部科学省と経済産業省は31日、学校と地域、企業が連携して、職業観などを養う「キャリア教育」に取り組む団体を募集した「第2回キャリア教育推進連携表彰」の受賞団体を発表し、最優秀賞に諏訪市教育委員会、優秀賞に飯田市キャリア教育推進協議会が選ばれた。諏訪市教委は、市内全11小中学校の授業で取り組むものづくり教育の実践例が高く評価された。  諏訪市教委によると、市内では2003年度、地元製造業などの協力で製品作りを体験する「地域密着型ものづくり講座」を開始。07年度に新たな教科として市内全小中学校に「相手意識に立つものづくり科」を設ける教育特区の設置申請が内閣府に認められ、翌08年度から授業を始めた。09年度には文科省の教育課程特例校に全校が指定され、各校とも年間25時間のものづくり授業をしている。  諏訪の伝統に位置付けられる「ものづくり」に対する小中学生の関心を高め、基本的な技能の習得や地域産業の歴史などを学ぶことが目的。児童・生徒たちは地元の製造企業の工場を見学する他、腕時計や部品に使うばねなどの製作を体験する。また、地域ボランティアの指導で箸や小物入れ、アクセサリーなどを手作りし、作品を毎年秋に市内で開く工業展「諏訪圏工業メッセ」に出展したり、冬に開く催し「チャレンジショップ」で販売したりしている。  この日、諏訪市役所で会見した小島雅則教育長は「学校や産業界、保護者、地域の人の連携があってこそ続けられた。子どもたちのために時間を割いてくれた企業、人に感謝したい」と述べた。  一方飯田市では、市キャリア教育推進協議会が中心となり、学校と家庭、地域、行政が連携しながら活動してきた。中学生が実社会に触れる職場体験学習を、飯田下伊那地方の事業所に協力を呼び掛けて推進。子どもが家事を手伝うことで親子の触れ合いを促し、地域の行事やボランティア活動への子どもの参加を進める活動にも力を入れてきた。  同協議会事務局の市教育委員会生涯学習・スポーツ課は「客観的な評価を受けて大変うれしく思う。産業界との連携を深めながら活動を続けていきたい」としている。  今回は全国から79団体の応募があった。表彰式は2月19日、都内で開く。(長野県、信濃毎日新聞社)


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