快晴の中央アルプス千畳敷(標高約2600メートル)で3日、台湾のカップル2組の「純白の結婚式」があった=写真。駒ケ根市と駒ケ根観光協会が進める台湾からの誘客事業の一環。着物姿の新郎新婦が寒風の中、熱い愛を誓った。 式を挙げたのは、いずれも台中市の王世傑さん(34)と呉茗萱さん(34)、翁梓育さん(33)と呉珮〓(女ヘンに冊)さん(33)。駒ケ根市などの視察団が昨年、台中市を訪れ、台湾のカップルによる純白の結婚式を打診。同市主催の結婚イベントに参加した新婚160組の中から2組が選ばれた。 この日午前11時すぎ、千畳敷からは宝剣岳や富士山がくっきり望めたが、気温は氷点下11度。4人は時折吹き付ける突風に身をすくめながらも、雪を固めて造った「チャペル」の前でキスを交わし、関係者や観光客の祝福を受けた。 翁さんは、振り袖姿の妻を見て「とても似合っている」と笑顔。王さん夫婦は「幸せいっぱいで、寒さより心の温かさを感じている。一生の思い出になった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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