コハクチョウ５羽、安曇野市に　越冬地へ今季初飛来

　白鳥の越冬地で知られる安曇野市豊科田沢の犀川白鳥湖に１０日朝、コハクチョウ５羽が今季初飛来した。上空から舞い降り、浅い場所に集まったコハクチョウたちは少し羽繕いをした後、すぐにうずくまって羽を休めていた。 　毎朝、見回っているアルプス白鳥の会事務局の会田仁（まさし）さん（６３）＝安曇野市穂高有明＝が午前５時５０分、前季に北帰行できず残っていた１羽と一緒に２羽のコハクチョウがいるのを確認。その１時間後にはさらに幼鳥１羽を含む３羽が飛来した。 　会田さんによると飛来日は昨年と同じで、ほぼ平年並み。ただ、ここ数年の初飛来は１、２羽で、一度に５羽が訪れるのは久しぶりという。 　北帰行できずに残ったコハクチョウが気掛かりで毎朝様子を見に来ていた写真愛好家の山本和治さん（６６）＝同＝は「ぼちぼち来るかと思っていた。残った白鳥もすぐに一緒になれてよかった。これで本格的なシーズンが始まります」とうれしそうだった。（長野県、信濃毎日新聞社）