信濃川中流域水環境改善検討協議会(事務局・国土交通省信濃川河川事務所)は10日、飯山市と下高井郡野沢温泉村境の千曲川にある東京電力西大滝ダムの魚道で、ことし初めてサケの遡上(そじょう)を確認した。調査期間(9月11日~11月10日)が同じで、計35匹を確認した昨年より3日早い。 長さ188・8メートル、幅4・5メートルの魚道に設けた捕獲用わなを毎日午前8時半に調べている地元漁協のスタッフがサケを見つけた。体長70センチ、重さ2・5キロの雄で、写真を撮るなどした後、上流に放した。発見したスタッフは「慌てて捕まえ、大きさを測って放しました」と興奮気味に話していた。 西大滝ダムの調査は2003~05年、09~11年に続き7回目。10年まで遡上は0~3匹にとどまっていたが、昨年は一気に増えた。 協議会は、約30キロ下流にあるJR東日本宮中取水ダム(新潟県十日町市)でも遡上を調べており、ことしは8日に最初の3匹を確認していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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