Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

ニホンジカ林業被害 愛知県側で初の駆除へ 根羽村と連携

$
0
0

 長野、愛知県境でのニホンジカ対策として、下伊那郡根羽村猟友会が愛知県側で初の駆除作業を行う見通しとなった。県境をまたいだ駆除ができる背景には、同県設楽町との連携がある。時期は3月下旬~4月中旬を予定。森林被害防止の成果が期待される。  両県と根羽村、同郡売木村、愛知県の設楽(したら)町(ちょう)と豊根村は昨年3月からシカ対策を協議。ことし2月に両県と根羽村、設楽町が開いた会議で県境を越えた連携を確認した。鳥獣保護法によると、県境を越えた駆除には該当県の知事の許可が必要。愛知県では該当域が単独自治体の場合は権限が地元自治体に移譲されており、今回は設楽町長が許可を出す方針だ。  根羽村猟友会の活動計画エリアは、県境の茶臼山(1415メートル)南西約2キロ付近。県境沿いの長さ約2キロ区間で幅約300メートルまで設楽町側に入れる。観光地の茶臼山一帯を避け、森林被害が比較的多い場所が選ばれた。会長の石原邦雄さん(70)は「県境に阻まれ追えなかったシカも駆除できる」と期待している。  長野県下伊那地方事務所林務課は「ようやく取り組みが形になった。連携域をさらに広げたい」。愛知県新城(しんしろ)設楽振興事務所(新城市)は「情報交換しながら活動を具体化したい」としている。  根羽村振興課によると、2011年度のシカによる村内の林業被害額は518万円。長野県野生鳥獣対策室によると、県境をまたいだシカ対策としては南佐久郡川上村、同郡南牧村と山梨県北杜市での一昨年3月の一斉捕獲、上伊那と山梨県峡中(きょうちゅう)地区の両猟友会による一昨年11月の同時出動がある。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>