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国営アルプスあづみの公園整備 15年度で完了、全面開園へ

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 国土交通省・国営アルプスあづみの公園事務所(安曇野市)が、同公園の堀金・穂高地区(同市)と大町・松川地区(大町市・北安曇郡松川村)の整備の2015年度完了を目指していることが19日、分かった。同公園は、国の財政難や公共事業費削減傾向を受け、11年度に当初構想より自然や景観に配慮する形で大幅に縮小された。これまで完了年度は明らかにされてこなかったが、1990年の事業着手から25年、総事業費610億円(見込み)を投じ、ようやく全面開園となりそうだ。  堀金・穂高地区では「田園文化ゾーン」の約27ヘクタールが開園済み。烏川を挟んで北側に連なる同ゾーンの約19ヘクタールを13年度に開園させる。棚田の景観が残る堀金烏川の「里山文化ゾーン」約48ヘクタールは柵で囲う程度にとどめ、15年度に開園させる。当初は、両ゾーンの間の用地を買収し、散策路を整備してつなげる計画だったが、「散策路がなくても各ゾーンの機能が果たせる」として取りやめた。  大町・松川地区は「林間レクリエーションゾーン」など約79ヘクタールが開園済み。今後、乳川沿いの「渓流レクリエーションゾーン」など約28ヘクタールを13年度、樹林帯を散策できる「自然体験ゾーン」約148ヘクタールを15年度に開園させる。  同事務所は11年、施設整備は抑え、森林や棚田を最大限残す整備方針に転換。東日本大震災を受け、大地震発生時に入園者が過ごせるよう非常電源の増強や食料品の備蓄も計画に盛り込んだ。  両地区の維持管理業務は10年6月から造園業など4社の共同体に委託。ことし4月以降は、新たに大北農協など3社の共同体に3年間、11億円余で委託する。(長野県、信濃毎日新聞社)


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