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新素材研究開発、信大が支援強化 ナノカ―ボンのノウハウ活用

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 信大(本部・松本市)は2013年度、新素材の研究開発に取り組む企業や研究機関の支援態勢を強化する。同大カーボン科学研究所(長野市)が研究に取り組む微細な炭素素材「ナノカーボン」に関するノウハウや研究設備を生かし、自動車や航空機などの材料として期待される新素材の開発を後押し。支援に専従する研究者を置き、利用できる設備の充実も図る。  全国の大学などが保有するナノテクノロジー関連の最先端研究設備を企業や研究機関に開放することを目指す、文部科学省の「ナノテクノロジープラットフォーム事業」を受託。信大が得意とする炭素素材は、従来の金属材料に比べて部品の軽量化や強度アップにつながるとして産業界の注目度も高く、産学連携で新たな技術開発につなげる。  支援に当たっては設備の利用だけでなく「共同研究型」の取り組みを重視。企業や研究機関が信大の担当研究者と議論しながら実験や解析を進める。現在は教授ら約10人が講義や研究などの傍ら企業支援に当たっているが、13年度からは新たに専従の担当者2人を置く。1企業・機関の利用料は半年で5万円。同研究所の橋本佳男副所長(工学部教授)は「通常の委託実験だと数百万円かかる場合もあり、より気軽に利用してもらえる」と話す。  長野市の工学部内にあり、炭素などの原子を高倍率で観察できる「ダブルCs透過型電子顕微鏡」など最新鋭の設備も活用できる。橋本副所長は「ナノカーボン合成装置を導入するなど、設備面も充実させたい」としている。  同研究所は3月6日午後2時、利用促進に向けた事業説明会と成果報告会を工学部内で開く予定で、参加企業を募っている。問い合わせは事務局(電話026・269・5670)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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