北佐久郡軽井沢町のカーリング施設「スカップ軽井沢」で20日、日本ミックスダブルスカーリング選手権が開幕した=写真。1998年長野冬季五輪のカーリング会場となった同町で競技を支えてきたが、近くに建設された通年型カーリング専用ホール「軽井沢アイスパーク」に3月末、その役目をバトンタッチする。同選手権は最後の全国大会公式戦。改修後は通年プールとして、冬季も凍ることのない水をたたえる。 ◇◇◇ 3月末でカーリング施設としての歴史を終える北佐久郡軽井沢町のスカップ軽井沢で20日、同施設で開く最後の日本カーリング協会公式戦「第6回日本ミックスダブルス選手権」が、5日間の日程で始まった。全国の各ブロック代表の16チームが戦い、優勝チームは4月13~20日にカナダで開く世界選手権に出場する。県内からは中部ブロック代表で軽井沢町と同郡御代田町の計3チームが出場、県勢初の優勝を目指す。 20日の開会式では、関東ブロックから初出場したチーム本郷(東京)の岡村康平選手(24)、谷本文子選手(44)が「スカップ最後の日本選手権にふさわしい大会となるよう、カーリング精神を忘れずに正々堂々とプレーすることを誓います」と選手宣誓。続いて競技を行った。 23日まで、2リーグに分かれての総当たり予選。最終日の24日は、各リーグの1、2位の計4チームによる準決勝(午前10時半)、決勝(午後2時)を行う。観戦は無料。 スカップ軽井沢は、1998年長野冬季五輪の前シーズンにオープン。五輪時は、風越公園内の競技会場と隣り合う練習会場として使われた。五輪後は、夏はプール、冬はカーリング施設として利用。札幌市で今月開いた日本カーリング選手権で優勝し、世界選手権出場を決めたSC軽井沢クラブ(男子)、中部電力(女子)の両チームも、スカップ軽井沢を拠点に練習してきた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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