野趣あふれるジビエ(野生鳥獣肉)料理を、もっと楽しみませんか―。県内の狩猟者や処理業者、調理師らでつくる信州ジビエ研究会が21日、長野市で初の「信州ジビエフォーラム」を開き、工夫を凝らしたシカ肉料理を県産ワインと一緒に味わった=写真。 県産ジビエを「信州ブランド」として全国に売り込もうと企画した。この日は、県内のホテルや旅館の料理人らが腕によりをかけて作ったマリネや赤ワイン煮込み、ソーセージ、カレーなどの多彩なシカ肉料理を提供。参加した会員ら約100人が立食形式で楽しんだ。 「鳥獣被害対策というネガティブ(後ろ向き)な発想ではなく、森の恵みをポジティブ(前向き)に生かしたい」。立食パーティーに先立つパネル討論で阿部守一知事は強調した。 同研究会は今後、信州ジビエファンクラブの結成なども予定。信州の豊かな自然が育んだ食材として、ジビエを活用していく試みは続く。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧