県観光部は21日までに、2013年度から5年間の次期県観光振興基本計画の原案をまとめた。県観光の目指す姿として「『信州暮らし』が憧れと感動を生む観光立県」を掲げ、達成目標数値を定めた。17年に観光地利用者数を9千万人に増やす、などの目標を掲げ、県民から意見を募って年度内に正式決定する。 主要達成目標は、観光地利用者数のほか、観光消費額を3300億円に、外国人宿泊者数を50万人に増やすことなどを掲げた=表。旅行者満足度の調査は、来年度から県内主要観光地で実施する計画。満足度や再び訪問したいかどうかを7段階評価で尋ねる予定で、ともに最も高い評価の割合を17年度に20%にする目標だ。 重点プロジェクトには「山岳高原などの強みを生かした滞在型観光地の形成」「県民参加による共創と協働の観光地域づくり」などを挙げ、関連事業を進めることで目標達成を図る。 現行の計画は、目標年の12年に観光地利用者数1億人以上、観光消費額4千億円以上を掲げており、いずれも目標数値は達成できなかったとみられる。次期計画は、目標数値の下方修正でもあり、県観光企画課は「人口減や経済情勢を踏まえ、頑張れば達成できる数字にした」としている。 原案は、県のホームページに掲載しているほか、各地方事務所観光担当課などに冊子を置いている。3月11日まで県民から意見を募る。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧