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「ミニエコー」惜別の春 3月引退「123系」にファンや乗客ら

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 JR中央東線塩尻―辰野間(辰野線、18・2キロ)を走り、「ミニエコー」の愛称がある123系電車が3月16日のダイヤ改正で引退する。荷物輸送用を改造した車両で、JR東日本管内にはこの1両しかない。引退を知った鉄道ファンが大勢撮影に訪れており、長年親しんだ乗客からも惜しむ声が出ている。  車体は赤とクリーム色に塗装され、車内は乗客が向き合って横一列に座る長さ約13メートルのロングシートが特徴。塩尻―辰野間を途中の小野、信濃川島両駅に停車しながら1日9往復している。  同社長野支社広報室によると、この車両は1978(昭和53)年製造。主に旧国鉄内部でやりとりする書類などを運んでいたが、乗客輸送用に改造されて86年11月に辰野線で運行を始めた。同室は「かつて上田―長野間などを往復する列車をエコー列車と呼んだ。辰野線は距離が短いので『ミニエコー』と命名されたのではないか」と話す。  沿線には、21日も大勢のファンがミニエコーの撮影に訪れた。今月に入って3回目という都内の大学生松下直樹さん(22)は「ここでしか見られない。また来たい」と話していた。  引退を記念し、ミニエコーに乗って歴史などを学ぶ講座を塩尻市教委が3月4日に開くほか、塩尻駅は車両をかたどった絵はがきなどの販売を始めた。同駅の細谷利昭駅長(58)は「辰野線の象徴で赤い色が田園風景や雪景色に映え、懐かしさを感じさせる電車だった」と話している。  ダイヤ改正後は、大糸線で運行しているステンレス車体のE127系電車が辰野線を走る。(長野県、信濃毎日新聞社)


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