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上田の糸川博士邸、喫茶店で復活 「ロケット開発の父」命日に

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 「日本のロケット開発の父」と呼ばれた糸川英夫博士(1912~99年)が晩年を過ごした旧小県郡丸子町(現上田市)生田の糸川邸が、喫茶やギャラリーなどの「じねんや糸川」に改修され、21日に開店した。この日は博士の命日。博士と親交があった上田市内外の女性5人が店を運営する。文化、芸術の発信の場として、多くの人に利用してほしいと期待している。  博士は東京都出身。戦後間もなく「ペンシルロケット」と呼ばれる国産ロケットの開発を手掛けた。生田にある信州国際音楽村の建設事業に携わった縁で1990年、音楽村近くに居を構えた。  女性5人は50~60歳代で、工芸作家や主婦ら。以前から活用方法を検討してきた。昨年の博士生誕100周年を機に計画を具体化させ、昨秋から改修を進めた。店名の「じねん」は「自然」の読みで、生前「自然を受け入れて生きて」と話していたという博士の思いを反映させた。  糸川邸は木造2階建てで延べ約330平方メートル。掘りごたつやいろりがある15畳ほどの居間を約20席の喫茶スペースに、隣接する10畳ずつの和室2部屋などをギャラリーにした。メニューはコーヒーとケーキのセット(400円)の1種類。今後、昼食などのメニューを加える予定だ。  開店を祝う会には約60人が参加。店の代表で神奈川県大磯町の会社経営中川誼美(よしみ)さんは「復活させたこの家で講演会や展覧会などを開き、文化を守っていきたい」とあいさつした。和楽器ユニットの演奏もあった。  営業時間は午前10時半~午後4時半。水曜定休。作品展示は有料。問い合わせなどは同店(電話080・8117・6400)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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