世界のフランス料理シェフが腕を競うボキューズ・ドール国際料理コンクール本選（フランス・リヨン）で先月、日本人初の銅メダルに輝いた北佐久郡軽井沢町星野のホテルブレストンコート総料理長の浜田統之（のりゆき）さん（３７）が２２日、同ホテルで会見した。浜田さんは日本の食材、道具、技法を生かすことにこだわったとし、「信州でないとできないフランス料理を世界中に広めていきたい」と話した。
浜田さんは、受賞が発表された瞬間を「頭の中が真っ白になった」と表現。大会では、日本の職人たちが大会用に作ってくれたプラッター（トレイ）やナイフ、箸などを添えて、審査員たちに料理を出したといい、「日本のいいものを世界に発信する機会になった」と笑顔を見せた。浜田さんは２年ほど前から、侍をイメージして、まげのようにも見える独特の髪形をしており、「大会で髪形も注目された」という。
海外での修行経験はなく、料理の道の原点は「（故郷の鳥取県境港市で）両親が営む総菜・仕出し料理店」と説明。「幼い時から手伝って、物心がついた時には、料理を作るのは面白いと思っていた」。今後は「日本のフランス料理のさらなる進化を目指したい」という。
大会でアシスタントを務めた同ホテルの坂下政典さん（２２）は、浜田さんについて「表彰台を狙うと言って有言実行した。すごい」と話した。（長野県、信濃毎日新聞社）
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「信州でないとできない仏料理を世界に」 国際コンクール「銅」の浜田さん
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