第28回県高校書道展(県高校文化連盟など主催)が12日から始まる伊那市で11日、県内32校の書道部などの生徒約300人が大字(だいじ)作品の制作で交流した。長さ約30メートルの紙を3列に並べ、各校生徒が校歌の一節や標語などを黒や赤、ピンクなどの色で筆書きした。 県伊那勤労者福祉センター体育館に集まった生徒たちを前に、書道展の生徒実行委員会委員長で高遠高(伊那市)2年の内田隼多(はやた)君(17)が「多くの人と交流し、楽しく書きたい」とあいさつ。諏訪二葉高(諏訪市)書道部員は、通学路の急坂を表す「大根坂」と書いた。2年の小谷紗貴子さん(16)は「3年間通うと大根足になるといわれ、一番の思い出になる場所」と笑顔で話した。 大字作品は書道展会場の県伊那文化会館に展示する。同連盟書道専門部の泉逸男・飯田風越高(飯田市)教諭は「活発で元気の良い字を見てほしい」と話していた。 同展は14日まで。46校436人の出品作から427点が並ぶ。入場無料。午前9時~午後5時(最終日は午後3時)。(長野県、信濃毎日新聞社)
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